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GIL EVANS

マイルスのアルバムでも名前を頻繁に見ていたし、

ダン・エクルストン・バンドのダンも、

よく聴くアーティストの中に「ギル・エヴァンス」をあげています。

ピアニスト兼アレンジャーでもある彼は、

“帝王の片腕”としてマイルスの音楽のアレンジをしていました。

その一方で自身のオーケストラも率いています。

オーケストラの中で短い演奏はしたものの、メインとなるソロは披露していないらしいです。

ピアニストとしてのギルが聴けるアルバムがこれ。

GIL EVANS, STEVE LACY 「PARIS BLUES」

1987年11月30日、12月1日録音

Paris

 ギル・エヴァンス(p)

 スティーヴ・レイシー(ss)

2人は旧知の仲で、ギルのオーケストラのツアーや、

レコーディングに度々スティーヴは参加していました。

スティーヴが拠点をNYからパリへ移してからは

しばらく一緒の活動はしていなかったけど、

このアルバムが2人の最後の共演になりました。

この録音の翌年3月にギルは病で他界。

とても深淵な印象のピアノの音に、

スティーブの澄んだソプラノが美しいです。

音数も少ないシンプルなメロディーが幻想的。

音の魔術師と言われたギルの手腕でしょうか。

807

アレンジャーとしてのギルも。

KENNY BARRELL 「GUITAR FORMS」1965年

ケニー・バレルの全貌

 KENNY BURRELL(guitar)

  GIL EVANS(arranged & conducted)

  JONNY COLE,LOUIS MUCCI(tp)

  JIMMY CLEVELAND,JIMMY KNEPPER(tb)

  ANDY FITZGERALD,RAY BECKENSTEIN(fl,English horn,b-cl)

  GEORGE MARGE(fl,English horn)

  STEVE LACY(ss)

  LEE KONITZ(as)

  RICHIE KAMCA(ts,oboe)

  BOB TRICARICO(ts,bassoon,fl)

  RAY ALONGE,JULIUS WATKINS(F-horn)

  JOHN BARBER(tu)

  RON CARTER,JOE BENJAMIN(b)

  ELVIN JONES,CHARLIE PERSIP,GRADY TATE(ds)

  ROGER KELLAWAY(p)

  WILLIE RODRIGUEZ(conga)

スティーブ・レイシー、リー・コニッツ、ロン・カーター、

エルヴィン・ジョーンズと、豪華な顔ぶれ。

ケニーはいい意味で軽い、ブルージーなギターがステキです。

写真や映像で見る限り白人にしか見えませんでしたが、

ライナーノーツで実は黒人との記載があって驚きました。

レッスンでも馴染みの収録曲“グリーンスリーヴス”。

最初はスパニッシュギターの忠実なソロで始まり、

転じてオーケストラが加わるとエレクトリックギターに持ち替え

アドリブで応酬しています。

色んな解釈のグリーンスリーヴスを聴いたけど、

こんなアレンジもいいですね。

NYのマンハッタンにあるクラブ「スイート・ベイジル」では、

“毎週月曜日にはギル・エヴァンス・マンデイナイト・オーケストラ”と常識になっていたらしいです。

サンボーンやジョージ・アダムス、マイケル・ブレッカー等も参加したことがあるこのオーケストラを、ギル没後は息子のマイルス・エヴァンスによって引き継がれているそう。

息子の名前がマイルスっていうのも感慨深いですね。

スティングとのライブを見つけました。

このジャズフェスが1987年のようで、

ギルが亡くなる一年前だと思われます。

Sting & Gil Evans Orchestra  up from the sky

">

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☆JAZZ standard」カテゴリの記事

コメント

ako 様
相変わらずハイセンスな音楽の旅をしていますね。素晴らしい。ケニーバレルのGUITAR FORMSはいいアルバムです。元々は凄くブルージーでバップな人ですが、これは知的でモダン。全てのジャンルをフュージョンさせていますよね。

その後、登場する最大のライバル、ジャズギターのキング「ウエスモンゴメリー」が田舎から出て来て始めてのレコーディングをするときにケニーがギターやアンプを貸して段取りを整えてやったという話を聴くと、とってもジェントルな人だということがわかります。彼のトーンからその優しさが満ち溢れていますよね。

それにしてもこの時代のJAZZミュージシャンはみんなかなりの荒くれ者なのに、きっちり与えられた仕事を決めて次の仕事へ、なんて感じだったのでしょう。プロですね。

投稿: WahWah Jam | 2008年4月 2日 (水) 20時29分

へぇ~ こんな動画あったんですね。

マイルス&ギルといえば『クールの誕生』ですねぇ、やはり。
「せーの!」でインプロヴァイズを延々と繰り広げるスタイルに音楽の限界を感じていたマイルスは、新し物好きな性格も手伝ってか斬新なギルのサウンドにすっかり惚れ込んでたようですね。

ギルが亡くなってからはマーカス・ミラーと蜜月を過ごすようになるのですが、マイルスは当時最先端のポップ・ミュージックとのフュージョンも多く試みていましたね。
シンディー・ローパーやスクリッティ・ポリッティなどのカヴァーとか。

akoさんの記事を読んで久しぶりにマンディナイト・オーケストラの『グッドバイ・ポークパイ・ハット』を聴いています。

しみるなぁ~

投稿: とみー | 2008年4月 3日 (木) 00時31分

☆WahWah Jamさま
正直アレンジがギルというのと、
スティーヴ・レイシー、リー・コニッツの名前でアルバムを買っちゃいましたが・・・
ケニーがとっても魅力的でした!(当たり前ですね 笑)
結構気に入ってます♪
モンゴメリーとそんなエピソードがあるんですね!
確かに優しくて実直そうな感じがします(^^)
人柄が音にでてるんですね。
もっともっとブルージーなケニーも、気になりますね☆
ブルージーって、いい響き!


☆とみーさま
ホント、この映像見てギルは
色々意欲的な試みをした人なんだなーと改めて思いました。
すごい!
スティングは元々ジャズの素養があったと思いますが、
ギルのアーティストの個性を引き出す才能は抜群!(私が言うまでもないですが 笑)
マーカス・ミラーもいいですけどね☆
できることならマンハッタンで、
マンデイナイト・オーケストラ聴きたいなぁ~~
・・・しみますね~(笑)

投稿: ako | 2008年4月 4日 (金) 00時01分

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